伊賀市ミュージアム青山讃頌舎

施設概要

伊賀市ミュージアム青山讃頌舎とは

 建物は、青山の風景をこよなく愛した水墨画家、故 穐月 明(あきづき あきら)さんにより建てられました。
 穐月さんが亡くなられた後、ご遺族から市に寄贈され、伊賀市で初めての美術作品等の展示専用施設「伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎(うたのいえ)」として開館しました。
 「青山讃頌舎」という名前は、穐月さんが地名の青山とその豊かな山河を称える意味で命名されたものです。

穐月 明さんとは

 1929年、和歌山県高野山で生まれ、京都市立美術専門学校(現在の京都市立芸術大学)で日本画と洋画の基礎を学ぶも、水墨画に魅せられて、独習で水墨画の道に入りました。
 そして、師に付かず、派閥に属さず、賞も断って画業に専念し、独自の絵画世界を築きました。
 旧青山町(現在の伊賀市)の風景をこよなく愛した穐月さんは、1981年に移住し、2016年には「東洋文化資料館靑山讃頌舎・美術館」を開館しました。

穐月さんの作品の特徴

 穐月さんの作品には、菩薩像や野の仏などの仏画をはじめ、風景や動物、花などのさまざまな水墨画があります。
 その中でも、寺で生まれ育った穐月さんにとって仏画は特別なテーマでした。かぎりなく優しい仏を描き、阿弥陀如来や弥勒菩薩などの優しい微笑みに魅了されます。
 また、その独自の画風は今でも多くのファンを魅了しています。