旧小田小学校本館は、明治14年(1881年)に建てられたもので、現存する小学校校舎としては三重県で最も古い建物です。
当時は「啓迪学校」と呼ばれ親しまれていました。
木造洋風二階建てで、寄棟造り、屋根は桟瓦葺、延べ274m2あります。
近代初等教育の草創を象徴する記念物として、昭和50年に三重県の有形文化財に指定されました。
また、平成2年から5ヶ年の解体調査及び復元保存工事が行われました。
素朴で個性の豊かな意匠は、たび重なる洪水の難を逃れて、上野城近くの現在地に村を移した小田村の人々の、新時代に寄せる期待を表現したものと言えるでしょう。