三重県指定有形文化財(建造物)
長屋門
入交家の門は長屋門で、武家屋敷の特徴のひとつです。禄高によって門の形が決められていました。
嘉永4年(1851年)に建て替えられた姿を基本とし、西の部屋を管理人室、東の部屋を展示室として利活用できるようになっています。
主屋
主屋には、正面に上役が訪問した時の出入口の式台玄関があります。式台の左手にある内玄関は家族などが出入口として使いました。また、主屋の北側の部屋は接客空間で、南側の部屋は私用の移住空間でした。
主屋の中のそれぞれの部屋は板床で、畳は敷かれていませんでした。
主屋は現状の姿に整った文政期を基本として、屋根の鉄板をはずして茅の葺き替えを行い土間の棚、小上がりを復元し、収納されていた竈を修理して設置されています。また、座敷北側の上便所、突出部の風呂場を復元整備されています。
土蔵
土蔵は、建物調査の結果によって、建設当初の姿である外壁は腰まで竪板張りで、上部は漆喰仕上げとし、軒は波型に塗篭としました。前進の建物の確認のため発掘調査も行われましたが、礎石等は確認されませんでした。